フードロス大国日本!?ECでおいしく対策しませんか?
こんにちは、気になる!ECです。
現在日本では、若者を中心に地球にやさしいエコな取り組みが当たり前のこととして定着してきました。古くから日本にある「もったいない」という言葉が世界で注目されているように、まだ使えるものを破棄したり、食べ物を粗末にすることを嫌う日本ですが、実は「フードロス大国」になってしまっていることをご存じでしょうか?
今回は世界や日本のフードロスの現状や、ECでのフードロスに対する取り組みなどをご紹介いたしますので、是非最後までお付き合いください。
目次
フードロスとは?
フードロスとは、食品ロスともいわれ「食品を食べられるのに捨ててしまうこと」を指します。生産や加工段階、流通後に小売店や飲食店で廃棄することを「事業系食品ロス」・一般家庭での食べ残しや期限切れ等による廃棄を「家庭形食品ロス」と呼んでいます。例えば野菜の皮や肉の骨・臓器など食べられない部分を含める場合はフードロスではなく食品廃棄物となりますが、可食部まで剥いてしまった皮などはフードロスにあたります。
フードロスの現状
01 – 世界のフードロス
フードロスという言葉を知っていても、実際にどれくらいの食糧が破棄されているのか知らない方も多いのではないでしょうか?
農林水産省の発表によると、世界全体の食品ロス量はなんと年間13億トンにのぼります。世界では9人に1人が飢餓による栄養不足に陥っているとされる中で、世界の食糧生産量の1/3にあたる量の食品が破棄されているのです。
2015年の国連サミットで採択された「SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)」でも【2・飢餓をゼロに】のほかに、【12・つくる責任 つかう責任】も、食べきれる量を製造・販売し購入・消費することの大切さが提示されています。ターゲット12の詳細の中には「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる」という目標があり、各国の事業者・団体そして個人の協力が求められています。
02 – 日本のフードロス
それでは、日本のフードロスの現状はどうでしょうか?日本では1年間に約612万トンのフードロスがあると言われています。これは東京ドーム5杯分に相当する量で、国民一人当たりに換算すると、毎日お茶碗一杯分の食料を捨てているのと同じ量です。これらの食品を廃棄するためには、なんと年間2兆円の費用が必要です。
そして、なぜ日本が「フードロス大国」と呼ばれるのか。それは、日本の食料自給率に関係があります。日本は食料自給率が低く、62%の食品を輸入に頼っている現状があります。つまり、飢餓で苦しむ人々がいる中で、世界中から食品を輸入したうえで、食品を余らせて破棄しているという事です。
このことから、日本では国をあげて解決しなくてはいけない課題の一つとしてフードロスが注目さているのです。
03 – なぜ日本で大量の食品が破棄されているのか
日本人は期限などのルールを厳しく順守する傾向があります。食品流通業界にも1/3ルールという商慣習的なルールがあり、
製造日から賞味期限までの合計日数の3分の1を経過した日程までを納品可能な日とし、3分の2を経過した日程までが販売可能な日(販売期限)とされています。
消費者側も、賞味期限が切れた食品をまだ食べられるのに破棄したり、購入の際に賞味期限が長いものから選んでしまう傾向があり、結果として賞味期限の近い商品が売れ残り破棄されることになってしまいます。
また、日本人の性質上、形の悪い野菜であったり、パッケージにキズや汚れのある中身に問題の無い商品を、規格外商品として破棄してしまっているという現状もあります。
このような流通上の暗黙のルールや、規格外の商品を破棄する動きが、近年のエコの意識の高まりによって徐々に問題視されるようになってきています。
EC業界でのフードロスへの取り組み
フードロスが世界的に大きな問題の一つとなっていることがお分かりいただけたでしょうか。続いて、EC業界ではフードロスに対する取り組みとしてどのような事が可能なのか、見ていきましょう。
01 – ECでフードロス問題に取り組むメリット
EC業界とフードロス問題はあまり関係が無いように感じるかもしれません。しかし、ECでフードロス問題に取り組むことは多くのメリットがあります。
多くの人がフードロスやサスティナビリティに関心を持っている現代社会ですが、まだまだ一般の小売店や飲食店等でサスティナブルな商品を探し、購入することは難しいのが現状です。ですから、エコフレンドリーな商品を購入したい方の多くがネット検索やSNSを利用し、サスティナブルな意識を持ったサイトを探して購入をしています。
なので、フードロス問題に関心のある方が多く訪れるネットショップでの販売の方が、効率的に食品を販売できると言えます。
現在では、一般の方でも簡単にインターネットで販売ができる環境が整っています。なので、地方で農業や水産業を営む生産者の方が直接、規格外等の理由で出荷できなかった食品を販売することも可能です。
生産者が直接商品を販売することによって、仲介手数料が発生せず、新鮮な状態で商品を届けることが出来るので、生産者・消費者共にメリットがあります。
幼少期からエコに関する教育を受けてきたZ世代・ミレニアル世代の若者は、フードロスの問題にも大きな関心を持っています。同時に、若者はインターネットでの買い物に抵抗がなく、ネットショッピングに利便性を感じている方が多い為、フードロス問題解決の販路としてECが好相性であることが分かります。
02 – ECでのフードロス問題に対する課題
ECでの買い物は便利な反面、高齢者や、インターネットに慣れていない方・クレジットカード等の決済手段を持っていない層にとってはまだまだハードルが高いのが現状です。
フードロス問題を解決するためには、一人一人が問題意識を持って取り組む事が大切ですから、このようなECでの買い物が難しい方たちにも利用してもらえるように、操作性や利便性の向上はもちろん、実店舗での販売の拡大も同時に取り組んでいく必要があります。
現在ECでのフードロス問題の取り組みとして大きなジャンルに、賞味期限後かい食品の割引販売があります。もともと賞味期限の長い食品に関しては、先ほどご紹介した1/3ルールの期間を過ぎても、十分な保存期間がある場合が多い為安心して販売できます。
しかし、賞味期限の短い食品の場合は1日1日が重要になってきます。生鮮食品等の場合は、梱包配送に時間のかかるEC上で賞味期限の近いものを扱うことは難しいでしょう。
こちらもやはり、買ってすぐに消費できる小売店や飲食店での販売が必要不可欠です。
フードロスに取り組むECサイト・アプリ
最後に、すでにECでのフードロス問題への取り組みをしているサイト・アプリを3件ご紹介いたします。フードロス問題に貢献できるだけでなく、通常の価格よりお得に購入出来たり、同時に慈善団体への寄付が出来たりと、たくさんのメリットがありますので気になる方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
01 – KURADASHI
KURADASHIはフードロス削減への賛同メーカーから協賛価格で提供を受けた商品を最大97%OFFで購入できるECサイトです。また、フードロスへの貢献だけではなく、社会貢献活動団体へ売り上げの一部を寄付しいています。日本初・最大級の社会貢献型ショッピングサイトで、SDGsの考えが浸透する前からフードロスの解決に取り組んでいます。
KURADASHI|フードロス・食品ロス削減【通販】社会貢献型ショッピングサイト
02 – ロスゼロ
ロスゼロも、メーカー・流通段階で廃棄になるはずの食品を購入できるECサイトです。2021年11月5日からはいつ何が届くか分からないシステムでフードロスに貢献できるロス食材のサブスクも開始しており、注目を集めています。
フードロス問題の解決だけでなく、届く前のドキドキ感やワクワク感も楽しめるサービスは、家族や友人と楽しむのもよさそうです。
食品ロス・フードロスをゼロへ|【通販】 ロスゼロ – みんなが笑顔になれて、おいしく社会貢献!【公式オンラインショップ】
03 – let
letは、フリマアプリのような気軽さで、生産者が直接過剰在庫品・B級品・規格外品・見切り品・型落ち品・不揃い品・賞味期限間近などの「訳あり商品」を出品できるプラットフォームです。通常のフリマアプリと異なり、在庫数等も設定することができます。
初期費用や月額は不要で出品が出来る為、リスクなしに訳あり商品を販売できる人気のプラットフォームです。
ECでおいしくフードロス解消を目指そう!
いかがでしたか?世界・日本では予想以上にまだ食べられる食品が破棄されていますよね。日本のEC市場でも、すでにフードロスに対して様々な取り組みが行われていることが分かったかと思います。フードロス問題は世界中の一人一人が自分事として取り組んでいくべき問題です。まずはフードロス解決を目指すECサイトを利用し、おいしく・楽しくフードロス問題に取り組んでみるのはいかがでしょうか?
以上、「フードロス大国日本!?ECでおいしく対策しませんか?」でした。最後までお読みいただきありがとうございます。
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