EC×イベントの可能性
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【エンタメの窮地を救う!】EC×イベントの可能性

こんにちは、気になる!ECです。

新型コロナウイルスの影響で、飲食や音楽など、様々なイベントの開催が難しくなってしまったり、今まで通りの開催ができなくなってしまっていますよね。
そんな中で、今まで通りの開催ができない代わりに、イベントとEC(ネットショップ)を連携して来場者にサービスや商品を提供したり、今までオフラインで開催されていたイベントをオンラインで開催したりという動きが活発化しています。

今回はそんな、EC×イベントの事例を見てみながら、これからのイベント・エンターテインメントのあり方について考えてみたいと思います。

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01飲食イベントでのEC導入

通販でのチケットの予約・販売(プレイガイド)を行うイープラスが、2021/5/7にお酒の通信販売サイトを立ち上げました。なぜプレイガイドのイープラスがお酒の通販サイトを?と思ってしまいますよね。
プレイガイドといえば音楽ライブや演劇・舞台などのチケット販売をイメージする方が多いと思いますが、飲食イベントのチケットなども販売しています。
飲食イベントといえば、大勢の人が集まって、B級グルメを食べ歩いたり、お酒を飲み交わしたり…いろいろなジャンルやスタイルのイベントがあり、グループやファミリーでも楽しめるイベントも多いので参加したことのある方も多いのではないでしょうか。

近年は飲食系のイベントの注目度も上がってきており、メディアなどで取り上げられる機会もどんどん増えてきています。
2020年は残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、国内最大級と言われる「まんパク2019」は19日間の開催でなんと約38万人(※まんパク公式ブログより)を動員しました。
2021年は食欲の秋に開催を予定しているようです。

日本最大級のフードフェス「まんパク」2021年9月開催決定!

このように、人気の飲食系イベントですが、人々が集まってマスクを外し飲食をするので、新型コロナウイルスで大打撃を受けている業界とも言えます。
また、イベント業界側だけでなく、外出自粛や飲食店の営業自粛、酒類の提供禁止などで、お酒を販売する側も多大な影響を受けています。
リカー・イノベーション株式会社の2021年4月の統計では、酒類提供禁止により売り上げに悪影響が出そうだと答えた酒蔵が89%でした。

そこで誕生したがイープラスの通販でのお酒販売です。
イベントは中止になってしまったけれどたくさんの人にお酒の魅力を知ってもらいたいという思いで、イベントの主催者や各酒蔵の協力のもとサイトをオープンさせたそうです。

サイトでしか購入できないお酒や、限定品を取り揃え、イベント会場に来た時のように新しいお酒との出会いを楽しむことができます。

さらに、こちらのサイトは今後コロナウイルスが終息し、今まで通りイベントが開催できるようになったときにも力を発揮します。
例えば、イベントで試飲したお酒を購入したいユーザーや、継続的に酒類の販売を行いたいという主催者が、イベント前後にもお酒を売買できるプラットフォームとなります。このような声を受けてイープラスは酒類販売小売業免許を取得してサイトを立ち上げました。

他にも、すっかり定番となった音楽の配信イベントでお酒付きのチケットを販売したりなど、プレイガイド×EC(お酒の通販)という新たな組み合わせでたくさんの企画を計画しています。
画面上でライブに参加するだけではなく、リアルタイムでみんなで同じお酒で乾杯すると、一層特別感を感じることができるかもしれません。

お酒販売

今回のイープラスの事例のように、イベントとECがタッグを組むことによってコロナで影響を受けている様々な事業を活性化させたり、ユーザーの満足度を向上させる取り組みは他にも様々なものがあります。

02物販イベントでのEC導入

株式会社枻出版社が主催する、ライフスタイルにこだわりのある大人のためのショッピングイベント「稲妻フェスティバル」は、1日で約27,000万人の参加者が集う人気イベントです。
しかしこちらも2020年は新型コロナウイルスの影響で開催が難しくなりました。
そこでタッグを組んだのがネットショップ作成サービスのBASEです。

イベントが16年目を迎えた2020年の開催はオンラインでの物販が行われました。入場者は事前に販売サイトへの入場チケットを購入して、当日買い物ができる仕組みです。チケットを購入するスタイルの採用や、YouTubeでのトークの配信なども行い、イベントのリアルタイム感・特別感などはそのままに開催を成功させました。

物販イベントをオンライン化することには他にもメリットがあります。
例えば今まで遠方からの参加が難しかった全国のユーザーがイベントに参加できる、また現地では出店が難しかった店舗が参加できる可能性もあります。店舗側にとっては商品の搬入やイベントのための人員の手配なども最小限で済み、新たなユーザーの獲得ができるチャンスもあります。
さらに今まで特設の会場ではなかなか難しかった電子決済などにも対応できます。

コロナウイルスが終息した後も、リアルのイベントとECの物販販売を組み合わせることで、上記のメリットのみならず、物販の行列や会場自体の混雑を緩和することも可能ですし、会場で商品を実際に手に取って、購入はECで、などのオムニチャネル的な手法が加われば、ユーザーの選択肢が増え、さらなる満足度の向上につながることでしょう。

稲妻オンラインフェス | オンライン開催!2DAYS 2020年11月28日(土)18:00 ~ 29日(日)21:00

03アパレルイベントでのEC導入

アパレル業界では、新型コロナウイルス以前から「ショールーミング」と呼ばれるマーケティング手法を用いたイベントが開催されています。
これは、店頭では商品の実物を確かめるだけで、実際に購入するのはECで行う販売方法です。先述の物販イベントでもこのような可能性が見えてきましたが、アパレルはこの「ショールーミング」との相性が非常に良いジャンルです。

洋服や靴は、素材感や肌当たりなどの確認はさることながら、数多くのサイズが展開されていますので、オンラインでの販売が難しいジャンルです。
とくに靴になると0.5cm刻みで展開しているものも多いので、オンラインで購入するとなると敷居が高く感じてしまいますよね。

ショールーミングでは、実際に自分に合ったサイズを確認してもらえるので購入のハードルがぐんと下がります。

また、店舗側もサイズ展開が豊富であればあるほど、通常はたくさんの在庫を店舗に用意する必要があります。ショールーミングの場合は試着用の見本品のみを用意すれば良いので在庫管理が楽になります。

大阪府吹田市の「ららぽーとEXPOCITY」では2018年に公式通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」を活用してシューズのショールーミングイベントが開催されていました。
このように、自社の公式ECサイトがある場合はショールーミングという手法は特に強みになります。

ららぽーと公式通販サイト|レディースファッション・インテリア通販 – &mall

これからのイベントとEC

ご紹介したように、EC業界とイベント業界がタッグを組むことで、多くのメリットを生み出すことができます。
大きく分類するとメリットは下記の3つです。

  • コロナウイルスなどの影響による開催ルールの変更にも柔軟に対応可能
  • 1つ目はイベント主催者側のメリットです。オンラインでの販売形態を採用することにより、イベントの開催が難しい状況でも不利益を受けづらくなります。また、会場のスペース確保が難しい場合にも今後はオンラインが活用されるのではないでしょうか。

  • ユーザーの選択肢を増やすことで満足度を高め遠方からのアクセスも可能に
  • 2つ目は、イベントの来場者・ユーザーのメリットです。購入方法や決済方法などの選択肢を増やしユーザーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、今まで時間や距離の都合で参加を諦めていた人でも気軽にイベントに参加できるようになります。

  • 在庫管理や人件費などのデメリットを解消し新たな顧客を獲得できる
  • 最後はイベントへの参加店舗・協賛店舗のメリットです。イベントへ出店するための搬入や移動が必要だったり、売り子を用意したりといった手間や費用が削減できます。さらに遠方からのユーザーなどを取り込むことも見込めます。

    新型コロナウイルスの影響もあり、イベントのEC化は急速に進んでいます。
    これから実際のイベントの開催が可能になった後も、ECを取り入れたイベントは大きなメリットがあるため注目され続けるのではないでしょうか。

    もちろん、実際の会場で仲間や家族と参加するのもイベントの醍醐味だと思いますので、早くオンラインとオフラインのイベントに自由に参加できる世界が戻ってきてほしいですね。

    以上、「【エンタメの窮地を救う!】EC×イベントの可能性」でした!

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