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ネットショップオーナーなら知っておきたい「インターネット広告」について


こんにちは、気になる!ECです。
インターネット上では、検索結果画面やWEBサイト、ブログ、SNSやYouTubeなどで数多くの広告を目にする機会がありますよね。中には印象に残ってなかなか頭から離れない広告もあるのではないでしょうか?インターネットに広告を出すことで、購買に繋がったり、ブランドやショップの認知度をアップさせたりという効果が期待できます。
今回は、ネットショップにおけるインターネット広告についてご紹介いたします。
これから広告を出したいとお考えのネットショップオーナーの方や、とりあえず広告を出しているけど本当に効果があるのか分からない、自分にあった広告の種類が分からない、という方は必見の内容となっておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

インターネット広告とは

インターネット広告とは、インターネット上のサイトやメール・SNSを利用して企業が商品やショップ、ブランドのマーケティングの為に行う宣伝活動のことです。ご自身でブログを更新したり、企業のTwitterやInstagramを更新したり、顧客にメルマガを配信したり…というのも広義ではインターネット広告という事ですね。
本記事では、自社サイトやご自身で更新・配信するSNS、メルマガ等を除いた、SNS広告・検索広告・バナー広告などについて解説いたします。

インターネット広告は、マス広告(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌の4つ(マスメディア)に掲載される広告のこと)よりも比較的料金が安価で、個人でも簡単に出稿できるものが多いのが特徴です。日本では1996年にYahoo!ジャパンがバナー広告(純広告)のサービスを提供し始めたのがインターネット広告の幕開けと言われています。今までテレビCМをはじめとしたマス広告は、資金の豊富な大手企業でなければなかなか手を出せないものでしたが、インターネットの普及によって小さなブランドやショップでも広告を出し、ブランド認知を高める事ができるようになったのは、マーケティング業界に大きな変化をもたらしました。

「運用型広告」と「純広告」

広告には大きく分けて「運用型広告」と「純広告」の二つがあります。広告の目的や予算によって選択する必要がありますので、まずはこの二つの違いをしっかりと把握しておきましょう。

01運用型広告とは

SNS広告やリスティング広告(検索広告)・ディスプレイ広告など自分で柔軟に入札金額を決定し運用していく広告のことを運用型広告と呼びます。成果や予算によって、途中で金額を変更したり、出稿内容を修正することが可能です。
また、ターゲットを絞って配信できるものがほとんどですので、ブランド・ショップに合った層にサイト閲覧や購入を促すことが可能です。

02代表的な運用型インターネット広告

  • SNS広告
  • Facebook・Instagram広告をはじめとし、通常の投稿と合わせて配信する事ができる広告です。配信するターゲットの年齢・性別・居住地域・興味関心などを細かく設定することができます。
    特にInstagramのように、SNS内でのショッピング機能は携わったSNSの場合、ネットショップとの親和性が高くおすすめの広告です。

  • リスティング広告(検索広告)
  • リスティング広告は、Yahoo!やGoogle等でキーワード検索を行った際に表示される広告です。キーワード毎に金額を決めて入札することが可能です。キーワード検索を利用するユーザーは購入意欲が高いことが多いため、成約に繋がりやすいと言えます。

  • ディスプレイ広告
  • ディスプレイ広告は、WEBサイト等に画像として表示される広告です。ユーザーの行動に基づいて表示されるものが多く、ランディングページなどへの誘導が一般的です。広告に使用するバナーのデザインや内容もクリック獲得に大きな影響を与えます。

  • YouTube動画広告
  • 最近ではYouTubeを始めとして、動画内や冒頭で流れる動画広告が多く見られるようになりました。大きな動画を使用できるため、テレビCMのようにユーザーの興味を惹くことができる反面、動画の視聴を妨げてしまうので内容によっては不快感やわずらわしさを感じさせてしまう可能性もあるので注意が必要です。

    03運用型広告とは

    あらかじめ決められた金額を支払うことで、一定期間・一定回数の広告表示が保証された広告のことです。雑誌・新聞などの紙面広告や街頭の看板広告などもこれにあたります。掲載期間内にほぼ確実に多くの人の目に触れることができるので、ブランド認知度の向上に向いている広告です。例えば渋谷のスクランブル交差点にある巨大な看板は、商品の良さをアピールするというよりも、大きく商品名やブランド名だけが書いてあることもありますよね。このような広告や、商品の宣伝ではなく企業のメッセージを打ち出した広告などは、一見何の為の広告なのかわかりづらいかもしれません。しかマーケティング心理学においては、人は聞きなじみがあったり有名なものを信頼して購入する傾向がある為、多くの人に名前を知ってもらうことはとても重要な事なのです。
    その他にもブランド認知度を高めることで、その企業へ関心を持つ人が増え、優秀な人材の採用に繋がるなど、多くのメリットがあります。

    04代表的な純インターネット広告

  • Yahooトップページのバナー
  • インターネット上の純広告で代表的なものがYahoo!のトップページに掲載されるバナーです。多くの人が閲覧するYahoo!のトップページにバナーを掲載する事が可能なので、ブランド認知度の大幅な向上が見込めます。さらにバナーだけではなく、サイドの余白部分までデザインを施したサイトジャック広告なども可能で、さらにユーザーの目を惹くことができます。
    ただし、全国区での掲載になると料金は500万円~(2021/11 気になる!EC調べ)と非常に高額になります。

  • 記事広告
  • 記事広告は、ブロガーやWEBメディア等へ依頼をし、商品等の宣伝記事を作成してもらう広告です。掲載期間は決まっていない場合が多いので、記事が人気になれば長期間宣伝効果が得られる可能性もあります。

  • アフェリエイト広告
  • アフェリエイト広告は、一定金額での広告掲載とは異なり、商品をブログ等で紹介してもらい、コンバージョンが発生すれば都度費用を支払うという形の広告です。多くの場合商品購入や契約等で費用が発生するため、低予算でも依頼が可能なのがポイントです。

    注意点として、記事広告やアフェリエイト広告は依頼をするブロガーやライターのスキル・フォロワーの性質によって効果が異なるほか、インスタグラマーのような著名人の場合は炎上や不祥事などのリスクも付きまとうので、依頼の際には十分に注意するようにしましょう。

    インターネット広告の市場規模

    株式会社 電通の調べによると、2020年の日本の総広告費は6兆1,594億円で、前年比88.8%となりました。広告費がマイナス成長となるのは東日本大震災のあった2011年以来9年ぶりで、新型コロナウイルスの影響も大きいとされています。このように全体の広告費がマイナス成長となる中で、インターネット広告は前年比105.9%の2兆2,290億円を記録し、デジタル化の波によりインターネット広告がさらに進化・成長している事がうかがえます。

    EC市場の広告

    インターネット広告とはどのようなもので、どんな種類があるのか、そしてインターネット広告市場がどれほど成長しているかということがお分かりいただけたでしょうか。では、インターネット広告とEC市場の関係はどうでしょうか。

    01ECにとってインターネット広告

    インターネット上に店舗を構えるEC市場にとって、インターネット広告は実店舗の看板のような役割でもあります。広告で気になった商品を、いつでもどこでも瞬時に購入できるのは、ECならではと言えるでしょう。
    また、莫大な店舗数を抱えるEC市場において、ショップを消費者に発見してもらうことは、非常に難しくなってきています。路面店やショッピングモールと違い、ただ待っているだけでは顧客の目に触れることも難しいEC市場では、広告は顧客を呼び込むために必須になってきていると言えるでしょう。

    02ECでの広告費率は?

    このように、EC市場において広告は重要なポジションを占めています。しかし、実際にどれくらいの金額を広告費に当てればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。一般的にECの広告費率(売り上げに対して何%を広告費とするのか)は5~15%程度と言われています。
    ただし、広告の目的や商品の利益率によっても、いくらまで広告費にかけることが出来るのかが異なる為注意が必要です。例えば、LTVが高い商品の場合、一度の広告配信で広告費が利益を上回ったとしても、後々に回収が出来るので構わないという場合もあります。このような場合は、費用を回収できるかどうかのデータが大切になります。

    定期縛りはもう古い!?LTV改善に必要な5つのこと – 気になる!EC

    03需要拡大のECプラットフォーム広告

    そしてモール型ECショップを運営する場合見逃せないのが、「ECプラットフォーム広告」です。ECプラットフォーム広告とは、例えば楽天市場で欲しい商品を検索した時に、検索結果の上部に[PR]という表記の商品が表示されているのを見たことがありませんか?
    これは、楽天市場に出店しているショップがモールに広告費を支払い、検索結果の上位へ表示をしているというものです。このようなECプラットフォーム広告は、すでに購買意欲がかなり高い顧客に効率的にアプローチが可能なため、近年需要が高まっています。電通の調査によると、2020年の物販系ECプラットフォーム広告費は1321億円で、なんと前年比で124.2%の成長をしています。
    モールに出店をしていて、売り上げが伸び悩んでいる、良い商品なのにアクセス数が少ない、という方は検討してみる価値のある広告なのではないでしょうか。

    ECプラットフォーム広告の例

    結局どの広告を出せばいいの?

    どのような広告を、どのタイミングで出すのかは、広告の目的や予算によって異なりますが、ここでは気になる!ECが3パターンの広告の出し方を例として提案いたします。
    ご自分と似ているパターンがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

    01駆け出しブランドの認知度UP

    ブランド認知度UPのケースで、まだ発足したばかりで予算があまり出せない、できればターゲットを絞って見込み顧客を増やしたい場合は、SNS広告がおすすめです。Facebook広告の場合は好みや年齢、性別だけでなく、ネットショッピングの利用状況等でも絞り込みができる為、ECでの商品購入に抵抗がない層に向けて配信が可能です。
    昨今では、Instagramのショッピング機能のように、SNSの延長でショッピングをする若者が増えていることもSNS広告×ネットショップがおすすめな理由です。

    02モール出店ならECプラットフォーム広告

    出店しているモールでECプラットフォーム広告を扱っている場合、売り上げUPを狙うのであればプラットフォーム広告を検討してみてください。キーワード検索で商品を購入する顧客はあらかじめ購入する商品が決まっている場合が多い為、広告で検索結果上位に表示することができれば、購買に繋がりやすくなるはずです。
    ただし、顧客も「ネットショップ」慣れしている方が増えてきており、広告商品を飛ばして見る場合や、検索結果順位だけでなく価格やショップの評価、送料等を総合的に判断することが多いのが現実です。無理なく最安値を狙える商品や、他のショップと比較しても自信のある商品で広告を打ち出したり、サムネイル画像で顧客の目を惹くようにするなどの工夫が必要です。

    03マイナー商品・専門店ならリスティング広告

    自社ECサイトを持っている方で、商品ジャンルがマイナーな場合、何かに特化した専門店の場合は、リスティング広告をおすすめいたします。SNS広告の場合は、決められたジャンルやキーワードの中からターゲットを選びますが、リスティング広告の場合は任意のキーワードを入札することができるため、ごく一部の熱量の高い客層へアプローチすることが可能です。

    他にも、もちろん2つ以上の広告を組み合わせたりしても良いですし、ABテストをして効果の高い広告を探っていくことも大事です。

    広告で店舗の認知度・売り上げをUP

    いかがでしたか?現在インターネット広告には様々な種類があり、ECと切っても切れない関係となっています。ブランド認知度を上げたい、店舗の売り上げ・アクセス数をアップしたい方は、是非広告の導入も検討してみてはいかがでしょうか?
    以上、「ネットショップオーナーなら知っておきたい「インターネット広告」について」でした。最後までお読みいただきありがとうございます。

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