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売り上げUPにつながるサイト回遊率の話

こんにちは、気になる!ECです。

2021年6月、楽天市場内のショップへ、回遊率や転換率アップのためのツールを提供しているサービス「EC-UP」は、すべての運用をAIにお任せできる『おまかせ機能』をリリースしました。

こちらは、楽天市場に出店しているショップならお申込み後、初期設定のみで簡単に使用することができ、ショップ内の全商品に転換や回遊対策を施すことができます。
最短でわずか2クリックで使用を開始できる気軽さが人気を呼んでおり、現在は楽天市場内の約68万商品に「EC-UP」の仕組みが使用されているとのこと。
今回のAIへのおまかせ機能のリリースで、新商品を販売開始した際の煩雑な登録作業などが不要になり、より便利に店舗運営が可能になりました。

EC-UP

ECサイトを運営・売り上げを上げる為に、必須で取り組まなくてはいけないのが、こちらのサービスでも提供されている『サイト回遊率』の対策なのですが、みなさん『サイト回遊率』についてどのくらい知っていますか?
この『サイト回遊率』、実はとても大切なポイントなのですが、ネットショップやサイトの運営などをしたことがない方には、耳なじみの無い言葉かもしれません。

今回は『サイト回遊率』とは何か?という事から、サイト回遊率の確認方法、サイト回遊率をUPして売り上げにつなげる対策方法まで、運営初心者の方、未経験者の方にもわかりやすくご説明させて頂きます!

サイト回遊率って何?

サイト回遊率とは、WEBサイト・ネットショップに訪れた方の数に対するページビュー数のことを指します。つまり、1度のサイト訪問で、たくさんのページを見てもらったほうが、サイト回遊率が高いという事になります。

―なぜサイト回遊率が高い方が良いのか

ネットショップで言えば、ショップに訪れた方がショップ内でたくさんの商品を検討したほうが、ついで買い、衝動買いにつながるため売り上げUPにつながります。モール出品の場合は、検索でやってきた顧客が他のショップに逃げやすい環境でもあるので、どれだけ自分のショップにとどまっていろいろな商品を見てもらえるかが鍵となります。

ユーザーの回遊率が高ければ、目的の商品以外にも追加で購入してもらえる可能性もあるので、顧客単価を上げることもできます。

また、メーカーなどのコーポレートサイトの場合は、たくさんのページを閲覧してもらい、商品や会社について知ってもらうことでより企業の好感度や商品に対する興味がアップすると言われています。

また、回遊率とは別に『直帰率』という言葉があります。これは、サイトに訪問して、最初のページだけを閲覧して離脱してしまったユーザーの割合です。直帰したユーザーは「サイトを回遊しなかった」という事になりますので、回遊率と大変関係の深い項目です。

サイト回遊率を調べる方法

サイトの回遊率・直帰率の大切さがお分かりいただけたでしょうか。ここで気になるのは、自分のショップの回遊率はどのくらいなのか、また、平均はどのくらいなのか、という事ではないでしょうか。

完結に言うと、回遊率は下記の公式で求めることが可能です。

回遊率=ページビュー数(閲覧したページ数)÷セッション数(訪問者数)

出品しているモールによっては訪問者数、ページビュー数が管理画面から確認できる場合があるので、ぜひ確認してみましょう。
下記に主要モールやCMSで回遊率が調べられるかどうかもまとめてみましたので、参考にしてみてください。

楽天市場 モール出店者はR-Karte(アールカルテ)というデータ分析ツールを使用することが可能で、アクセス数や転換率(アクセスした人のうち何パーセントが商品を購入しているか)を簡単に確認することができます。また、訪問者がアクセス後どのような動作をしてから離脱したかも確認することが可能です。
amazon セラーセントラルのビジネスレポートから、自分の商品へのページビュー・訪問回数を確認することが可能です。
Yahoo!ショッピング 統計情報からセッション(アクセス数)・ユニークユーザー(アクセス人数)が確認可能です。
Shopify ベーシック以上のプランに加入していれば、集客レポートから、ページビュー・訪問者数を確認可能です。
EC-cuce デフォルトでアクセス解析機能は搭載されていませんが、Googleアナリティクスなどを使用してアクセス解析が可能です。
BASE データページからページビューの確認が可能です。訪問者数は確認できませんが、SNSからの流入数や、アプリでのショップ閲覧数などを確認できます。

(2021年6月22日弊社調べ※現在の仕様や詳しい使用方法については各サイトにお問い合わせください)

回遊率の確認ができたら、次は回遊率の目安を知っておきましょう。
平均に比べて自分のショップの回遊率がどの程度なのかを調べ、対策をすることが大切です。

一般的にECサイトの直帰率は30~40%と言われています。10人に3、4人がサイトの1ページだけを見て回遊せずに離脱してしまっている割合です。
まずは直帰率を30%以内に抑えつつ、残りの70%の人にさらに長い間回遊してもらえるように対策するのが良いでしょう。

それでは、続いては実際にどのような対策をすればいいのか詳しく見てみましょう。

サイト回遊率をUPする対処法

それでは、サイト回遊率を上げるための対処法を5つご紹介します。
取り扱い商品や出店しているモールによって有効な対処法が異なったり、実践できないものがある場合もあるので、いろいろな方法を試しながら自分のショップに合い、無理なく運営していけそうなものを選びましょう。

01ユーザーの興味に沿った商品を表示する

特にモールでの出品の場合、検索から流入した顧客がショップのほかの商品を見ずに、検索ページから別ショップに流れてしまうパターンが多いです。これを防ぐためには、ユーザーが興味を持っている商品の関連商品などをユーザーの目につきやすい場所に表示することが大切です。先にご紹介した「EC-UP」のようなツールで関連商品を表示するのもひとつの方法です。
また、商品ページ内に関連商品・一緒に購入すると便利な商品・お得な商品を表示することで、抱き合わせでの購入を促進することも効果があります。

アパレルでしたらコーディネートにおすすめの商品や、その季節のアイテムを表示したり、電子機器であれば対応した充電器などのアクセサリーを提案できますね。

02トップページの情報の質を上げる

SNSからの流動など、ショップのトップページを最初に閲覧される可能性が高い場合は、トップページにユーザーにとって有益な情報を設置しましょう。
例えばクーポンを表示したり、キャンペーン、SALEなどで興味付けをするパターン。また、実店舗でもその店がどのような商品を取り扱っているのかわからなければお店の奥には入りづらいですよね。なので、トップページにショップの人気商品やおすすめの商品をわかりやすく表示することも大事です。

また、サイトの中で何がどこにあるのかわかりづらいと、ユーザーは離脱しやすくなってしまいます。自社ECの場合は、お洒落さやカッコよさだけではなく、わかりやすいカテゴリ分けやサイト構成を心がけましょう。

03広告などとショップのギャップをなくす

例えばInstagramなどで、Tシャツが欲しくてTシャツの広告をクリックしたのに表示されたサイトの取り扱いのほとんどがアクセサリーだったとしたら、すぐにユーザーは離脱してしまいますよね。

広告などでユーザーを獲得する場合には、広告の画像に表示している商品だけでなく、他の商品も検討できるようなラインナップがあるとユーザーの回遊率はUPします。広告だけでユーザーがなんのショップなのか分かるように、TシャツがメインのショップであればTシャツの画像、アクセサリーがメインのショップであればアクセサリーの画像を用意しましょう。

また、商品ページにリンクした場合にも、おすすめ商品を表示するなどしてすぐにサイトから離れてしまわないように注意しましょう。

04離脱しようとしたユーザーへのアクションを用意する

ユーザーが離脱しようとした際に、ポップアップでクーポンなどを表示するツールもあります。お得なクーポンや、SALE情報などを表示してユーザーの離脱を食い止めましょう。
また、無料会員登録をすることによる特典などを用意することで、その日離脱してしまった後もメールなどで最新情報を届ける事ができるのでおすすめです。
商品ページ等の構成が決まっているモールでの出店の場合はむずかしいですが、自由度が高い自社ECを運営している場合には、このようなツールを使用したり、業者へ依頼を行ったりということも検討してみましょう。

05オウンドメディアと連携して「読ませる」サイトを作る

最近では、ECサイトで商品を販売するだけでなく、独自のメディアと連携したサイトが注目されています。北欧のライフスタイルを提案する『北欧暮らしの道具店』や、サスティナブルな暮らしのための情報を発信する『ELEMINIST(エレミニスト)』など、記事を読んでいるうちに商品が欲しくなってしまう、または商品についてもっと知りたくなってしまうようなサイトとなっています。
ただ、個人や小さなネットショップでいきなりオウンドメディアを運営するのは難しいと思います。
そんな時はスタッフブログや商品の知識・使い方・コーディネートの提案などで、読み物としてのアプローチをするだけでもOKです。こうすることでサイト回遊率だけではなく、ショップのファン・リピーターを増やせる可能性もあります。

離脱させない魅力的なサイト作りを

いかがでしたか?ユーザーの直帰率を下げ、回遊率を上げるためには、すぐに離脱してしまわない対策をとりつつ、ユーザーの目線に立って魅力的なショップを作る必要があります。
商品の質や内容ももちろん大事ですが、まずはたくさん見て回ってもらえるサイト制作も重要ですね。
以上、「売り上げUPにつながるサイト回遊率の話」でした!今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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