EC,  すべての投稿,  マーケティング,  徹底解説,  配送・物流

多様化するECの受け取り方法「BOPIS」とは?


こんにちは、気になる!ECです。
2022年最初の投稿となる今回は、先日の2022年EC市場予想にもあるように、ネットショップの配送・受け取りの多様化についてです。

新型コロナウイルスの影響で、外出の自粛だけでなく、店舗での滞在時間の短縮や非接触での会計・商品受け取りなど様々なニーズが高まってきていますね。
そんな中、EC市場でもライフスタイルに合わせた受け取り方法が求められています。
今回はその中でも「BOPIS」と呼ばれるスタイルについてご紹介いたします。日本ではまだ聞きなじみの無い言葉ですが、アメリカの大手スーパーマーケットチェーンが導入を開始するなど、いま注目の「BOPIS」。「BOPIS」とは何かというところから、日本、そして世界での実例紹介まで詳しく見ていきましょう。

「BOPIS」とは?

「BOPIS」とは、『Buy Online, Pickup In Store』の略でネットで商品の選択や購入の手続き、支払いを行い、実店舗で商品を受け取るというネットショッピングの方法です。
「ネットで買うのにわざわざ店舗まで取りに行くの?」と思う方も多いかもしれませんが、顧客にも販売者にも様々なメリットがあるのが「BOPIS」なのです。

  • 「Click & Collect(クリック&コレクト)」との違い
  • 「BOPIS」と似た意味の言葉に「Click & Collect」があります。「BOPIS」の場合は、ネットで購入して店舗で受け取る事だけを指しますが、「Click & Collect」の場合は店舗だけでなく、宅配ロッカー・コンビニ受け取りなど、自宅以外の場所で商品を受け取ることを指します。

    「BOPIS」のメリット

    それでは、実際に「BOPIS」を導入・利用することにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

    01導入のメリット

    まずは、販売者が「BOPIS」を導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。利便性の面だけでなく、「BOPIS」が売上にも直結するシステムであることがわかりました。

  • メリット1・受け取り時についで買いや衝動買いが可能
  • 自宅受け取りでのEC購入の場合、欲しい商品だけを購入し、そのまま受け取りをして終了というパターンがほとんどです。しかし、「BOPIS」の場合は、商品受け取り時に店頭まで顧客が足を運んでくれるため、店内の商品をついでに購入してくれる可能性があります。さらに、受け渡す商品を店員が把握しておくことも可能なため、購入されたアイテムと合わせて使用できるアイテムや、顧客の趣味に合った商品をレコメンドすることも可能です。
    このように、「BOPIS」を利用した場合、ECではむずかしい購入時の追加購入をスムーズに促すことが出来るので、売上アップが期待できます。

  • メリット2・配達工数や梱包の削減によりコストを軽減
  • 商品を店舗で受け取ってもらう事によって、店頭在庫をそのまま利用することも可能で、倉庫からの発送の場合も店舗に通常の店頭用商品と合わせて送ることができるため配達工数の削減が可能です。
    また、配送をする必要がないため丈夫な段ボール等の梱包もほとんどの場合不要です。

    配達工数や梱包資材を削減することによって、コストダウンが出来る点も「BOPIS」を導入する利点と言えるのではないでしょうか。

  • メリット3・ネットで購入することで顧客情報を獲得可能
  • メリット1・2に関しては、ネットではなく店頭で購入・受け取りをした場合にも同じメリットが得られます。では、あえてネットで購入してもらうメリットはなんでしょうか?

    まず一つは、ネットで会員登録等をして購入してもらうことで、顧客データを得ることができる点です。顧客の年齢層を正確に把握し、商品開発やマーケティングに利用できるほか、メールアドレス・住所を使用してメルマガやダイレクトメールの送付も可能ですので、店舗購入時より次回購入へのアクションを起こしやすいと言えるでしょう。

  • メリット4・スタッフの業務負担軽減
  • もう一つ、ネットで購入してもらうころのメリットは、店舗スタッフの業務負担が軽減できる点です。あらかじめ決められた商品を受け渡すだけなので、接客にかかる時間を大幅に短縮可能です。
    また、決済もあらかじめネット上で済んでいるので、現金やカード等に触れる必要もなく、感染症対策にも効果的なのではないでしょうか。

    02利用のメリット

    続いて、顧客が「BOPIS」を利用するメリットを見ていきましょう。

  • メリット1・店舗滞在時間が短縮できる
  • まず一つ目のメリットは、あらかじめ商品を選んでから店舗で受け取りのみをすることで、店舗での滞在時間が短くなる点です。もちろん、忙しくてなかなかゆっくり店舗を見て回れないという方におすすめなだけでなく、感染症予防の観点から、人混みで長時間買い物するのは気が引けるという方、自宅でゆっくり一人で商品を選びたいという方にもおすすめのシステムです。
    まさに、時代の流れに沿った店舗の利用方法とも言えるのではないでしょうか。

  • メリット2・送料不要&好きなタイミングで受け取り
  • 2つ目に、実店舗での受け取りの際はほとんどの場合送料がかからないこと・荷物を好きなタイミングで受け取る事が可能なことが挙げられます。

    通常宅配ロッカーやコンビニ受け取りの場合、保管スペースに限りがあるため保管期間が1-2日間のように短く設定されていることも多いですが、店舗受け取りの場合は自社の商品ということもあり、比較ゆとりのある保管期限を設けている場合が多くなっています。
    仕事や学校等で在宅しているタイミングが少ない方でも、職場の近くや駅近くの店舗で受け取ることで、スムーズに商品を受け取ることができます。
    置き配や家庭用宅配ボックスでは防犯上不安という方にもおすすめできるサービスです。

    コロナ禍で需要急増!約半数が利用する「置き配」とは? – 気になる!EC

  • メリット3・その場で試着や返品交換が可能
  • 最後に、ECでの購入の場合になかなか難しい試着や、万が一サイズが合わなかった場合等の面倒な返品交換に、店舗によってはその場で対応してもらえることも大きなメリットです。
    店舗に在庫があればサイズ違いをその場で試して交換することも可能なので、特にアパレル商品の場合は安心して買い物をすることが出来るのではないでしょうか。

    「BOPIS」の導入事例

    01日本の導入事例

    日本では、ヨドバシカメラ・ユニクロ・ワークマン等がオンラインストアの商品を店舗で受け取る事ができるシステムを導入しています。他にも店舗受け取りの可能なお店は多いものの、あくまでもオンラインストアでの購入品を店舗でも受け取り可能というもので、まだまだ一般的に普及しているとは言えない状況です。

    02海外の導入事例

    BOPISが浸透していない日本と比較して、アメリカでは急速にBOPISが広まっています。Business Insider Intelligenceによると、メリカの消費者の約70%がBOPISを利用したことがあると回答しています。

    アメリカの大手スーパーマーケットチェーン「Walmart(ウォールマート)」が早くにBOPISを導入し、その便利さが注目されました。「Walmart(ウォールマート)」では店内に巨大なタワー型の商品受け取り用ロッカーを設置し、スマートフォンからバーコードをかざせば数秒で自分が注文した商品を受け取る事ができる仕組みになっています。
    また、店舗まで入らなくても、駐車場で商品をピックアップできるサービスを導入する店舗などもあり、ユーザーにとってより便利に利用できるようになっています。

    他にも、アパレル店にBOPIS利用者専用の試着室を設けたり、駅構内等にBOPIS利用がしやすい小型の店舗を出品したりと、サービスの普及が見て取れます。

    03日本での今後の展開

    先述のアメリカの大手スーパーマーケットチェーン「ウォルマート」や、これまでに気になる!ECでもご紹介した中国の「盒馬鮮生」など、海外では食品も含めたマルチチャネル化がどんどん進んでいます。新型コロナウイルスの影響で非接触のやり取りが求められている動きもあり、日本でもBOPISのようなシステムの早期の普及が望まれます。

    【オンラインでもオフラインでもない!】中国の大人気スーパー「盒馬鮮生」 – 気になる!EC

    受け取り方法の多様化でECをより便利に

    いかがでしたか?ネットショッピングは、今や自宅に配達してもらえる便利さだけではなく、近隣の店舗ですぐに受け取れる・コンビニやロッカーで受け取るなど、どんどんと多様化しさらに便利になっています。
    日本ではまだまだ普及しきっていないサービスですが、BOPISが一般に広まればさらに便利にECを利用できるようになりそうですね。
    以上「多様化するECの受け取り方法「BOPIS」とは?」でした。最後までお読みいただきありがとうございます。

    弊社が運営するネットショップ運営サポートサービス『UEC』では、商品の買付~発送までをすべて代行するサービスを行っております。
    無料のマンツーマンオンライン説明会を毎日開催しております。サービスに関する説明だけではなく、昨今のEC市場を一対一で聞けるチャンスとなっていりますので、ネットショップ運営にご興味のあるかたは下記リンクから是非ご予約いただければと思います。

    詳しくはコチラ

    【お知らせ】

    EC事業に関するサービス・サイトを運営していく中で蓄積されたプロ目線の最新情報や、今後のEC業界について、今参入するべきECモールなど、2021年の最新ネットショップ事情を一冊のデジタルブックにまとめ、無料でプレゼントしております!

    新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、EC業界はほとんど打撃を受けずに、右肩上がりの成長を続けています。そんなEC業界に参入したい方はもちろん、副業をお探しの方、起業・開業を目指している方向けに、EC業界のイマ、そして今注目のインポート販売、急成長中のショッピングモールなどの情報を一冊のデジタルブックにまとめました。 無料ですぐにダウンロードが可能です。ぜひEC業界に興味を持っていただければと思います。 また、資料をダウンロードして頂いた方限定で、ECショップを始める際にお得に物流サービスをご利用いただけるクーポンも掲載しております。この機会にぜひご利用くださいませ。

    ECのイマがまるごとわかる!デジタルブック無料配布中!

    ECのイマがまるごとわかる!デジタルブックプレゼント!

    簡単ネットショップ運営のUEコンシェルジュ 買付から発送まですべておまかせ 好きな時間・好きな場所で今大人気のネットショップ運営を開始できます!
    経験・知識豊富なスタッフがサポートいたしますので未経験でも問題ありません
    ネットショップ運営にありがちな在庫・赤字のリスクや発送の手間を全て解消致します!

    詳しくはコチラ!